特色ある
公教育での人財育成

この30年間で、都市と地方の教育の格差が急激に拡大しています。偏差値を基準として優劣を決めることには賛同できませんが、少なくとも、すべての子どもたちが身に付けるべき基礎学習の達成や、その先の応用学習などのスキルを学ぶ機会が地方から失われつつあることは事実です。つまり、都市と地方の「格差」とは、子どもたちの可能性や知的好奇心を満たす「選択肢の格差」です。
私は、この格差を公教育の場で埋める必要があると考えます。県や市町村の教育委員会と連携し、議論を尽くして特色のある公教育の選択肢を増やし、教育環境を充実させて子育て世代に選ばれる地域が実現する。そして、そこで育った人材が次の朝倉を支える。そのような未来を思い描き、実現していきます。

環境時代の成長戦略
ワンヘルスで地方創生

「One Health(ワンヘルス）ーひとつの健康ー」とは、人と動物の健康そして環境の健全性を一体のものとして捉える理念です。福岡県の重要施策でもある「ワンヘルス」の推進は、いまや福岡県のみならず国会の場においても議論の拡がりをみせています。
コロナやインフルエンザなどのウイルス感染症は、環境破壊などにより野生動物と人間の距離が近まり、変異したウイルスが人に感染することで起こります。100年前のスペイン風邪のパンデミックは世界中で多くの犠牲者を出しましたが、一方で社会の仕組みを大きく進化させました。私たちもコロナ禍の経験を社会の進化や発展に繋げるため、環境配慮型経済活動などワンヘルスの実践を進め、新たな地場産業の創出、医療・福祉の充実等に取り組む必要があります。

福祉にアイデアを
笑顔あふれるアサクラ

朝倉地域の高齢化率は約34％に上昇しており、これは県内の平均値約28％を大きく上回っています。さらに比較的若年層が集まる都市部を除いても、この地域の高齢化率は県内上位であり、とくに東峰村は、県内市町村で最も高齢化が進んだ地域です。いかにして健康寿命を伸ばし、シニア世代が孤立することなく安心して暮らせるまちを創っていくのかが、喫緊の課題です。
幼老連携型施設の取組が進むお隣のうきは市や、動物と高齢者が施設で生活をともにすることで心身の健康を維持する海外の「人と動物の共生モデル」など、様々な事例も参考として、医療とも連携しながら、高齢者がずっと元気に生き生きと暮らせる「安心と笑顔があふれるまち」を目指します。